Hula Kapili
旅人は紫陽花

2020.6.10
5月の最後の火曜日の#おやまクラス の日、
名に花がある旅人が来るというので、
おやつを焼き、行く。


旅人はしばらくの間、この山に滞在した。
紫陽花が賑やかに咲き始め、
梅雨がきた。

そろそろ旅立つという
旅人にレイを贈る。
旅人は口ぐせのように
「何も決めないよね」
とよく言っていた。
いつもは順序も数もある程度決めて編むレイを
何も決めずに旅人のその声だけを頼りに編む。
朝露に濡れた紫陽花を全部つかい終わると同時に
見事にアンバランスなレイができ、
我ながら驚く。

旅人は
「アンバランスがいいよね」
と言い、
紫陽花は、
これから先も何色で咲くかなんて決めないよね。
と言った。
#このひの小さなleikoko ではなくlei